家族信託をお考えなら

家族信託(民事信託)とは?

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70代の女性
実は先生にご相談がありまして・・・

わたしは今70代で、主人も同じく70代です。

今住んでいる家が40年以上前に購入したマイホームで、土地も家も主人の名義です。
またそれとは別で私の単独の名義の土地があります。

夫婦ともに年を取ってきて、この先、認知症なんかになってしまった時のことを考えると土地や家の管理などはどうしていけばいいものかと思い、不安に感じること機会が多くなりました。

私たちには娘が2人おり、長女夫婦が私たちの家の近くに住んで
おり、次女は遠方に住んでいます。

今すぐ家や土地を処分するつもりはないにしても、子供達にはあまり迷惑をかけたくないので、将来施設などのお世話になる可能性を考えるとある程度まとまったお金が必要になるでしょうし、その時は土地や家を売却したいんですが、認知症になると売れなくなると聞いたことがあります。

この先、私たち夫婦が認知症などで土地や家の管理処分ができなくなる前に何か出来ることはあるでしょうか?
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司法書士
そうなんですね。
確かに将来のことを考えるとご不安だと思います。

ご夫婦ともに今お元気なのであれば、行える対策はいくつかあります。
特に不動産の処分や管理について「認知症対策」になりうるおすすめの制度がありますので、ご説明いたします。
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70代の女性
そうなんですか・・・

遺言書とか後見制度なら私も聞いたことはあるんですけど、それらの類かしら??
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司法書士
確かに、遺言書や後見制度もその方の状況によっては、有効な認知症対策になります。

しかし、ご相談内容をお聞きする限り、家や土地の将来的な管理、処分にご不安があるということですよね?

例えば後見制度の場合には、法定後見であれば判断能力があるうち(認知症になる前の状態)では利用はできません。
任意後見は、認知症対策の1つですが、継続費用(月額3万円程度*個人差はあります)がかかる可能性があることや資産管理以外の権限(身上監護)も後見人が持つことになるため、家や土地の管理処分に不安がある方には適切な制度とまでは言えません。

また遺言書は、遺言を残された方が亡くなるまで効力が出ませんので、相続が発生した際の相続対策にはなりますが、ご本人様が生存中の認知症対策にはなりません。

私がおすすめしようとしているのは「家族信託」という制度です。
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70代の女性
家族信託・・・

どんな制度なんですか??
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司法書士
下記の記事で家族信託(民事信託とは?)について書いています。

民事信託とは?費用はどれくらい?

この記事では、民事信託(家族信託)の概要と費用がどの程度かかるかについて説明しています。

信託契約書を公正証書で作成する場合の費用と必要書類

この記事では、信託契約書を公正証書で作成する場合の費用と必要書類について説明しています。

家族信託(民事信託)と不動産

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70代の女性
家族信託がどんな制度なのかは、わかったんですが、信託に入れる資産が不動産だったら、不動産の名義変更も必要になるんですかね??
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司法書士
そうですね。
おっしゃる通りで信託財産になる不動産の名義変更の登記手続きが必要になります。
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70代の女性
『登記手続き』ですか・・・
どんな手続きなんでしょう?
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司法書士
受託者(不動産を管理する予定の人)に所有権を移す必要があるのですが、信託契約を伴う場合には信託登記(信託契約の内容を公示するための登記)も一緒にする必要があります。

次の記事では、信託登記・信託と不動産の関係について書いています。

家族信託と不動産の関係について

この記事では、民事信託(家族信託)と不動産の関係について説明しています。

信託契約と登記について

この記事では、信託契約と登記について説明しています。

家族信託と銀行預金

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70代の女性
信託財産が不動産の場合のことはわかりました。
資産が銀行預金だけの場合にはどうなるのかしら?
それでも家族信託は出来るのかしら??
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司法書士
はい。
銀行口座預金でも家族信託の対象財産することは可能です。
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70代の女性
それは良かったです。
何か特別な手続きが必要になるのかしら??
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司法書士
そうですね。
ただ単純に、口座のお金を受託者(資産管理する人)に移せばいいわけではありません。
特別な口座を開設する必要があります。

次の記事では、銀行口座預金と家族信託について書いています。

家族信託で銀行口座預金は信託財産にできる?

この記事では、家族信託と銀行口座預金について説明しています。

家族信託と口座開設について①

この記事では、家族信託と金融機関の口座開設について説明しています。

家族信託は認知症対策になるのか?

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70代の女性
不動産を信託財産にする場合には、登記手続きが必要なこともわかりました。
なんだか手続きするだけでも、大変そうね~。
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司法書士
登記手続きは司法書士へ依頼すれば代理で行ってくれますし、信託契約書の作成や設計も司法書士が行いますので、そこまでお手間になることはありませんよ。
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70代の女性
それじゃあ司法書士さんにお願いするとして、家族信託は本当に認知症対策になるのかしら?
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司法書士
下記の記事で、家族信託は認知症対策になるのか?について書いています。

家族信託は認知症対策になるのか?

この記事では、家族信託が認知症対策になるのか?その結論や理由、後見、遺言、贈与などの他制度との比較をしながら、どのような人が家族信託を認知症対策として利用できるのかなどを解説しています。

認知症になる前にどちらかが亡くなったら

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70代の女性
ところで先生。
私か主人のどちらかが先に認知症になってしまい、健康な方が先に亡くなってしまうことも考えられます。
その場合にはどうなるのかしら・・・
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司法書士
そうですね。
例えば、ご主人が認知症になった後に、奥様が元気な状態で先に亡くなられる可能性もあります。

そのケースで、遺言書を残さずに相続が発生しますと、ご主人が認知症なので遺産分割協議ができませんし、仮に通常の遺言書を残してご主人の名義にしても結局処分ができません。
また、通常の遺言書で娘さんの名義にしても所有権が完全に移転しますので、ご主人の利益を完全に守ることにはなりません。

そのケースでおすすめなのが、遺言信託という選択肢があります。
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70代の女性
遺言信託?
家族信託や通常の遺言書と何が違うのかしら??
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司法書士
次の記事では、遺言信託について書いています。

遺言信託について

この記事では、遺言信託について説明しています。

家族信託(民事信託)と商事信託の違い

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70代の女性
ところで、この前ある銀行で信託サービスの広告を見たんですけど、あれは家族信託とは何か違うのかしら?
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司法書士
確かに、信託銀行などでは、個人向けのサービスとして信託を提供しているところがあると思います。
いわゆる、商事信託というものですが民事信託(家族信託)とは決定的に違うことがあります。
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40代の男性
具体的には、何が違うんでしょう?
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司法書士
はい。次の記事では、家族信託と商事信託の違いについて書いています。

家族信託と商事信託の違いについて

この記事では、家族信託と商事信託の違いについて説明しています。

家族信託のリスク

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70代の女性
家族信託がすごくいい制度なのはわかりました。
私が心配性なので聞きたいんですけど、家族信託にデメリットはないのかしら?

なんだかあまり馴染みのないものなので、心配で・・・
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司法書士
正直なことを申し上げると、メリットがある反面デメリットもあります。

そもそも家族信託をはじめとした、生前対策や認知症対策に完璧な制度はなくメリットデメリットがありますので、利用される方の状況(相続人、心身の状況、家族関係、資産状況など)に応じて最適な制度を選択していくことになります。
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70代の女性
そうなのね・・・。

家族信託には、契約するにあたって、具体的に注意しなければならないことがあるのかしら?
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司法書士
はい、そうですね。
そこは気になるところですよね。

次の記事では家族信託のリスクやデメリットについて書いています。

民事信託(家族信託)のリスクについて

この記事では、民事信託(家族信託)のリスクについて説明しています。

民事信託(家族信託)のデメリットについて

この記事では、民事信託(家族信託)のデメリットについて説明しています。

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