遺言書と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
身近なイメージを持つ方は少ないと思います。
ほとんどの人は、人生で一度しか書かないので、当然と言えば当然なのですが…。
しかしこの遺言書は、あなたの死後に相続手続きを円滑にする、非常に大きな役割を果たしてくれる重要なものです。
近年、通常の話し合い(遺産分割協議)で相続の折り合いがつかず、裁判所に話しが持ち込まれるケースは昭和24年から平成26年にかけて、約10倍近くまで増えています。
「ウチは揉めるほどの資産はないから大丈夫!」と思った方。相続は揉める時は揉めるもので、資産額というのはあまり関係ありません。
少し古いデータですが、平成19年に裁判所が公表しているデータによると、遺産分割調停(相続手続きの話し合いがつかず、裁判所で話し合いがされること)の約3割が財産額1000万円以下の事件です。
実際に私の身近でもありましたし、司法書士の仕事をしていると揉めているケースはよく見ます。
そしてこの揉め事を最小限に抑えてくれるのが「遺言書」なのです。
自分の意思を明確に遺言書に残し、残された家族への配慮として遺言書は是非書きましょう。
遺言書のことについて、さらに詳しく知りたい方は、「遺言書そうだん窓口」で遺言書のことを詳しく書いていますので、そちらもご覧ください。