以前の記事で、尊厳死宣言書とは?について書きました。
今日は、尊厳死宣言書の具体的な内容や手続きの際に必要になる書類、費用などについてです。
必要書類
尊厳死宣言書を公正証書で作成する場合の必要書類以下の通りです。
・尊厳死宣言書
・ご本人の印鑑証明書と実印or写真付きの本人確認証(例 運転免許証など)と認印
・尊厳死の申し立てをする方を宣言書の中で定めている場合には、その方の戸籍謄本(親族)or住民票(親族以外)
*尊厳死宣言書作成の場合には、公正証書遺言と異なり、証人は必要ありません
手数料
事実実験公正証書の一種である、尊厳死宣言書は書類の記載に要した時間ごとで変わります。
1時間までごとで基本手数料が11,000円です。(公証人手数料令26条)
尊厳死宣言書の場合には、1時間以内に終わるケースがほとんどです。
また正本代が約750円(正本1枚につき250円かかりますので、署名用紙1枚含め正本3枚とした場合は、正本代750円となります。)の合計11,750円ぐらいです。
内容
尊厳死宣言書の内容を大きく分けると5つの事柄に分けることができます。
① 尊厳死が認められるための要件の記載
② 尊厳死宣言書の存在を知らせる家族の記載
③ 担当医師への要望の記載
④ 捜査機関(警察や検察)への要望の記載
⑤ 宣言書が真正な意思に基づくことついての記載
これらが尊厳死宣言書の内容になります。
各事柄の具体的な内容についてはすべて書くと多くなってしまうので、次の記事で書きます。
後見制度のことについても、「認知症対策そうだん窓口」で詳しく書いていますので、そちらもご覧ください。