以前の記事で、認知症の方の後見人の義務について書きました。

今日は成年後見人とご本人の親族との関わりについてです。

親族の協力は不可欠

基本的には、ご本人の生活を後見人として支援していくためには、親族の協力が必要です。

下記のようなときに親族の協力が必要になります。

・施設入所の際の緊急連絡先の登録

・医療行為の同意

・ご本人が亡くなった時の身柄引き取り

・相続財産の引き渡し

どれも非常に重要な場面であることは、説明するまでもないと思います。

日ごろから親族と後見人は良好な関係性を保つことが重要です。

ご本人から親族関係や普段どの程度ご本人と関わりあっているのかを聞き取りながら、どの程度後見業務に協力してもらえるを確認して、連絡を取り合って関係性を保ちましょう。

非協力的な親族に対しては

親族の中には、協力をしなかったり、ご本人との関わり自体を拒否する親族も中にはいるでしょうが非難することは控えましょう。

家族の関係性というのは、そのご家族にしかわかりません。

また一方的にどちらかに原因があることも考えにくいため、親族を責めるというのは後見人としては、避けましょう。

ただし、ご本人の命に関わることが起きた場合、ご本人が亡くなった場合には相続人に連絡しなければいけないため、そのことを説明して理解してもらうことは重要です。

間違っても後見人側から関係性を一方的に断つことは避けましょう。

後見制度のことについても、「認知症対策そうだん窓口」で詳しく書いていますので、そちらもご覧ください。