日本には何故か「お金をもらうことが忍びない」という風潮がありますよね。

もちろん人を騙したり、脅したり、正当でない理由で人からお金を受け取るのはダメなことですが、業務やサービス、ブランドの対価としてお金を受け取ることは、「忍びない」などということはなく、お金を払う側も受け取る側も対等な関係です。

にもかかわらず「お金を払う=偉い」と勘違いしている人がいます。
大変残念ながら、弊所でも業務を行うなかでそういったお客さんに出会うことがごく稀にあります。(もちろんほとんどのお客様は誠意あるお客様です)

太田合同事務所では、正当な理由がなければ業務をお断りすることはしませんが、(司法書士には司法書士法21条で受任義務というのがあります)誠意を持って対応しているにもかかわらず悪態をついてきたり、言われのないクレームをおっしゃってくる人からの業務依頼はお断りしています。

理由は他のお客様の業務に支障が出ることと弊所は家族運営ながらスタッフがいますので私以外のスタッフにとっても、そういったお客様は仕事がやりづらくなり働きやすい環境でなくなるためです。

ここからはあくまで私見ですが、上記のようなお客様はおそらくこの「お金を払う=偉い」の価値観があるからそのような態度になるのかなと私は考えています。
(もちろん弊所に不備があった場合にお叱りを受けるのは当然です)

この「お金を払う=偉い」の価値観は、日本の高度経済成長期、バブル期のお金を稼ぐということが価値のあることとされた時代の価値観だと考えています。

日本が世界的にみて経済大国でなくなり「多様性」「持続可能な社会」が叫ばれる令和の時代にこの価値観では事務所運営をしていくことは難しいと私は考えています。

そしてこの『お金を払う人とお金を受け取る人」の関係性というのは、雇用主(お金を払う人)と従業員(お金を受け取る人)でも同じことが言えると思います。

特にどの業界も人手不足と言われる日本で、従業員として雇っているのだから、働きづらい環境でも働いてくださいと言うのは、やはり通用しないと思います。
(もちろん程度問題ですが)

綺麗事かもしれませんが、お金を払う人と受け取る人がある程度、対等な関係で仕事を進めて、Win-Winの関係でいることが『持続可能な社会』ではないのかなと私は考えています。