以前の記事で、任意後見契約と公正証書について書きました。

今日は、親の資産を管理する良い方法はないのか?についてです。

後見制度という選択肢

財産管理を人に任せるということは、ご本人以外が財産を管理するわけですからご家族にとっては、非常に心配なものです。

資産管理は家族が出来ないが、信頼できるところに資産管理を任せたいという方に推奨できる制度が後見制度です。

後見人(財産管理などをする人)は、家庭裁判所や後見監督人(後見人を監督する人)に対して後見事務の状況を報告する義務が法律上あります。

また家庭裁判所や後見監督人は、いつでも後見人等に対して後見事務の報告や財産目録の提出を求めご本人さんの資産状況を確認することができます。

いくら信頼できる人や団体などであっても、第三者の監視の目がない状態で、財産管理を任せるのは怖いものです。

後見制度を利用すれば、裁判所という強制力がある機関が介入してくれますので、簡単に悪さをすることはできませんし、抑止力になります。

親御さんの財産管理の委託を考えている方は是非頭の片隅に「後見制度」というものがあることを思い出してみてください。

後見制度のことについても、「認知症対策そうだん窓口」で詳しく書いていますので、そちらもご覧ください。